分析家の語らい 25(自己決定能力をつけ人生を切り開く)


クライアントは分析と分析の間に、自分と向き合い、自分を振り返り考えます。

あの時の自分はどうだったのだろう。

良かったのか、悪かったのか。

他者に言われた言葉によって傷ついていたり、

他にどうにかしようがあったのか、

あんなに怒られなければいけなかったのか、など。

?(はてな)がついている事、自分にマイナスをつけた事、

納得がいかない事がたくさんあります。

それら他者に規定され、自分を持てなかった事を、もう一度問い直す時が来る。

その時要請されるのが精神分析です。


親や周りは自分を悪い、間違っていると言うけれど、

本当にそうなのか。

この感覚を持って生きて来た人は、問わずにはいられません。

全く親に呑み込まれて、自分の感覚を持たずに来た人には。

この感覚さえ無いか、感じないようにしているかです。


自分をしっかり持っていなければ、他者の言う事に左右され、振り回され

結果、疲れ果てます。

10人いれば10人がバラバラに自分の考えや価値を主張してきて、

そのどれを採用していいのかもわかりません。

自分にたくさんマイナス(-)とバツ(×)がついていると、

自信が無く自己否定的で、自分の感覚を信じる事も、

自分を大切にする事も出来ません。

自分がしっかりしていれば、この人のこの意見は自分も同感だとか、

この考えは、自分は違うと言えるので、迷ったり葛藤したりする事がありません。

すると自分で物事を決めていくことが出来る、これを『自己決定能力』といいます。

クライアントは快復する過程で、この自己決定能力をつけていきます。

これによって人生が開けていきます。


        ラカン精神科学研究所 セラピスト 登張豊実


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このページは、が2017年11月25日 22:42に書いたブログ記事です。

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