分析家の語らい 26(うつ:肯定される事)


うつ状態で分析に来た男性クライアント。

その話を聴いていくと、クライアントの感じ方・考えは正しかった。

ところが、家族をはじめ周りの人達はクライアントを責めました。

「意気地がない」、「堪え性がない」、「我慢が足りない」、「そんなことでどうする」

などと言われ、クライアント自身もそうなのかと自信を失っていました。

こうして他者に語られた自分が否定的であると、よほどしっかりとした自分

(自我)を持っていないと、周りに潰されてしまいます。

分析で丁寧に話を聴いて、「あなたは間違っていない」、「その考えは正しい」と

クライアントを肯定しました。

それとともにクライアントは、元気を取り戻し社会復帰していきました。


こういった例はいくつもあります。

こういうクライアントがよく言われるのは、「精神科に行かず薬も飲まずに

よく回復しましたね」という言葉です。

精神分析からいえば、「うつが薬で治るのか」と言いたい。

薬で脳内ホルモンを調整しても、根本的な心の問題を解決しなければ

またぶり返します。


家族や周りは何とか社会適応させようと励ましたりしますが、

うつの人を励ましていけません。

まして否定したら、ますます落ち込みます。


また、こじらせないうちに早めの対応が大事です。

できればまだ動ける余力があるうちに分析に来てもらえば、回復も早いです。


いずれにしても、否定されて良くなることはありません。

肯定する事の大切さがよくわかります。

子育ても、人を元気にするのも肯定的言葉をかける事です。


           ラカン精神科学研究所 セラピスト 登張豊実


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このページは、が2018年1月30日 00:34に書いたブログ記事です。

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