分析家の語らい 30(甘えと依存:TOKIO山口達也氏事件)


5月2日、TOKIOの城島茂、国分太一、松岡昌宏、長瀬智也は、メンバーの山口達也が女子高生への強制わいせつ容疑で書類送検されたことについて(1日に起訴猶予処分)、都内で会見した。

その前に、山口達也氏が会見で語った言葉、

「...甘い考えかもしれませんが、怒ってくれるのも彼らくらいしかいない歳にもなったので、

彼らを信じて、もし待ってくれている場所が、

私の席がまだそこにあるのであれば、

またTOKIOとしてやっていけたらなっていう......ほんとにすみません」

この言葉に対して涙ながらに怒りを露わにした松岡昌宏氏の言葉は、

「山口の彼の甘ったれたあの意見は、いったいどこから生まれるものなのだろう」

更に、「自分が崖っぷちではなく、自分が崖の下に落ちていることに気づいていなかったのだと思います」

「その甘えの根源が僕らTOKIOだったとしたら、そんなTOKIOは一日も早くなくしたほうがいい」と言いました。


また、山口氏は辞表をTOKIOのメンバーに託したという。

それに対して松岡氏は「ずるい」と発言しました。

山口氏には甘えの構図が見えます。

依存と甘えはセットですか、まさにこの通りです。

お酒に溺れ依存し、TOKIOのメンバーに甘えて、

起こした事件の重大性への認識も甘いと思いました。


アルコール症は四段階を経て嗜癖(耽溺症)に至るとされています。

第一段階は前アルコール症で、社交的に付き合いで飲んだり、緊張や嫌なことを忘れるために飲みます。

第二段階では隠れて飲み(主婦のキッチンドリンカーなどの例)、
記憶欠損、意識がなくなり記憶欠損が目立つようになります。

第三段階は価値ある全ての物を失う重大な危険性に直面しているように見えるため、決定段階といわれます。
自分でお酒を飲む事のコントロールが出来ず、昏睡・意識喪失に陥るまで飲み続けてしまいます。
昼間から飲み、周囲の人にはっきりと判るようになります。

第四段階は慢性段階といわれ、毎日飲みお酒を欠かす事ができなくなり、飲むためだけに生きているような状態になります。
外見に気を使わなくなり、自尊心を失い、自分の行動の全てに自責の念をもたなくなります。

山口氏の場合は、第三段秋の決定的段階から

第四段階の慢性段階に入りかけている状態と考えられます。


お酒を飲むことによって酩酊状態になるのは、

分析家の語らい29で書いた、自他未分化な胎児の状態の再現であると共に、

もう一つは、思考を止める目的があります。

人間の悩みとは、ああすればよかった、あれがいけなかった

という考えが止まらない状態で、これに疲れ果ててしまいます。

いつまでもクヨクヨ思っても仕方ないと切り替えられれば良いのですが、

それが出来ないので、飲酒によって脳の機能を低下させ、

麻痺させるしかありません。

お酒が麻酔薬の役目をしてくれます。

緊張や不安が高い人は、それらを緩和するためにアルコールが多く必要です。

それは飲酒によってしか不快感を軽減できないで、

アルコールにしがみつき依存している状態です。


山口氏もこれらの無意識があったと考えられますが、

無意識は自分では気づけないので、

本人は自分でもなぜこんな事をしてしまったのかと悔み落ち込むばかりでしょう。

自分のものでありながら、自分では気づけない無意識は厄介で危険です。

この無意識を知って、仕合わせになりましょうというのが精神分析です。


アルコール依存症他、様々な悩みご相談ください。


        ラカン精神科学研究所 セラピスト 登張豊実


埼玉県鴻巣市富士見町7-10   ℡090-7357-4540


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このページは、が2018年5月 6日 22:29に書いたブログ記事です。

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