分析家の語らい 31(会話が通じない)


人の悩みの大半は親子、夫婦、兄弟、友人・知人、親戚、近隣・地域の人等など、

人間関係です。


他者と関わる中で、「あの時言いたいことが言えなかった」、「言い返せなかった」

と悔やむことがあります。

その場で思いつかず上手く言葉に出来なくて、黙ってしまったけれど、

後から考えると、「なんでこう言わなかったのだろう」と思います。

黙っている、自分の考えや意見を言わない、言えないと、

異議なしと相手に受け取られます。

決して納得している訳ではなく、他者に圧倒されたり、あまりの意外な言葉に

固まってしまったりして、その場で言葉が出てこない。


「私の言った言葉を聞いていますか」と言いたくなることもあります。

「聞いていたら、その言葉は返ってくるはずは無いでしょう」と思い、

あまりの的外れな返答に驚いたり、がっかりしたりもします。

相手からのとんちんかんな答えに、話す気をなくしてしまいます。


会話によって互いの気持ちが通じ、親近感を持ったり、理解し合えたりしますが、

そういう会話が出来ているでしょうか。


自分で話しながら、ズレていると感じたり、

本当に言いたいことと違っていたりします。

自分の想いや考えを適切な言葉を選んで文章にして話す事は

結構難しい事です。


会話は家族の中で繰り返し練習し学習していきます。

振り返ると私は子ども時代、発言してもまともに聞いてもらえなかったり、

否定されることが多かったり、

下手なことを言えば怒られるだけとわかったのでドンドン話さなくなりました。

子どもの私には、"下手なこと"が何かわかりません。

それは親の考えや価値観、コンプレックスに関わることですから、

子どもに判るはずがありません。

そうして、無口でおとなしい、親にとって都合のいい子になっていきました。

学校でもあまりしゃべらず、授業で手を上げて発言することも苦手でした。

家族が楽しく会話している姿を見た記憶もなく、

時折起こる家族の争いにただ怯えるしかなかった。

最悪の環境でした。


子どもが育つ家庭環境が大事です。

まず夫婦(両親)が仲の良いことが、子どもにとって大事なことだと、

精神分析を通して知りました。


         ラカン精神科学研究所 セラピスト 登張豊実


埼玉県鴻巣市富士見町7-10   ℡090-7357-4540


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このブログ記事について

このページは、が2018年5月13日 10:50に書いたブログ記事です。

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