分析家の語らい 35(言葉に従う:親の言葉)


人間は言語を使い、その言語に従う構造を持っているとラカンはいいます。

それを大文字のA、大他者といいます。

例えば、それまでは普通に立ち入り、歩いていた場所が、事件・事故が起こり、

規制線「KEEP OUT」の文字のテープが張られた瞬間、

一般人は立ち入れなくなります。

これはその言葉の意味を理解し従った結果です。

しかし、その文字が読めない人、意味を理解しない人、

または「KEEP OUT」の文字に従わない人は立ち入ります。

ルール、掟、法は言語で条文にされています。

この法を順守することで、社会の秩序も守られます。


この世に生み出されたばかりの小さな人間は、まだ言葉も知らず、

泣くことでしか自己表現できません。

後に言葉を覚え、生活面、生きていく術を親から教えられます。

その親の言葉に従い生きることが善であるとか、そうでなければならないとまで

教えられ、強いられることもあります。

親の言葉、教えや考え・価値観が正しければいいのですが、

偏りがあったり、間違っていたとしたら、

その子の人生に大きなマイナスの影響を与えます。

子どもにどういった言葉をかけたか。

不安の強い親は、自分の不安から言葉を選んで話すでしょう。

不満・怒りがあり攻撃的な親は、攻撃的言葉を吐くでしょう。


自分はどういった言葉をよく聞き、

親となった時、子どもにどういった言葉を言ったか。

それによって自分をどう意味づけたか。

マイナスを帯びた言葉であれば、下の代に行くほどマイナスは強化されて

伝えられていき、悲鳴を上げるでしょう。

それは言葉にならない、外に出せない心の叫びかもしれません。


人はその言葉を抱えていることに気づいていなかったり、

自分に違和感を感じていたり、

不安や訳のわからないイライラを感じていたりします。

それを言葉にして吐き出せる場所が分析場面、セラピールームです。


      ラカン精神科学研究所 セラピスト 登張豊実


埼玉県鴻巣市富士見町7-10   ℡090-7357-4540


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このページは、が2018年10月11日 22:37に書いたブログ記事です。

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