分析家の語らいの最近のブログ記事


ラカン精神科学研究所では、毎月1回、月初めにメールマガジンを発行しています。

2018年2月1日、 ラカン精神科学研究所メールマガジン95号発行しました。

日々、クライアントの分析をする中で感じたことや、理論、自分の事を例にあげて書いています。


No,95今月のメルマガのテーマは、「子どもが子どもらしくいられるための『オールOK』」です。 


子どもは...自分の欲求を親に言います。

...それを親の価値観や考えでいいとか悪いとか判断され、

叶う事と叶わない事があります。

また、同じ事でも時によってOKだったり、NOだったりします。

更には、いきなり怒られる事もあります。

...一貫しないのは、その時の親の気分によるためです。

...その都度変わる気まぐれな親の気分に法則はありません。

...気まぐれで予測がつかない母(父)はいつ怒り出すかわかりません。

...母の顔色を伺ってきた子どもは、社会に出て他者の顔色を伺って生きます。

...そして自分が傷つかないように自分を守るために、

いい子、いい人という仮面をつけてそれを演じます。

...親が自分に何を望んでいるかを読み取り、親にとって都合のいい子になります。


...親に関心を持たれ気に入られるための自我をつくっていくだけです。

これでは自分はどういう人間で、何をしたいのか何を欲するのかわからなくなります。

...家族・両親の危うさを察知した子どもは、

自分がどう振る舞えばこの家族を保つことができるかと心を砕きます。

自分を押し殺して家族の緩衝剤になろうとする子どももいます。

...無理をしてフリをし、心を痛め病んでいく事の無いように

『 オールOK 』する事が肝要です。

...お母さんがその方法と理由を、精神分析を通して学んで実践していくと、

子どもは癒されて本来の自分を取り戻していきます。  
            
(メルマガより一部抜粋)


興味ある方はお読みください。


第95号 ラカン精神科学研究所メールマガジン


           ラカン精神科学研究所 セラピスト 登張豊実


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うつ状態で分析に来た男性クライアント。

その話を聴いていくと、クライアントの感じ方・考えは正しかった。

ところが、家族をはじめ周りの人達はクライアントを責めました。

「意気地がない」、「堪え性がない」、「我慢が足りない」、「そんなことでどうする」

などと言われ、クライアント自身もそうなのかと自信を失っていました。

こうして他者に語られた自分が否定的であると、よほどしっかりとした自分

(自我)を持っていないと、周りに潰されてしまいます。

分析で丁寧に話を聴いて、「あなたは間違っていない」、「その考えは正しい」と

クライアントを肯定しました。

それとともにクライアントは、元気を取り戻し社会復帰していきました。


こういった例はいくつもあります。

こういうクライアントがよく言われるのは、「精神科に行かず薬も飲まずに

よく回復しましたね」という言葉です。

精神分析からいえば、「うつが薬で治るのか」と言いたい。

薬で脳内ホルモンを調整しても、根本的な心の問題を解決しなければ

またぶり返します。


家族や周りは何とか社会適応させようと励ましたりしますが、

うつの人を励ましていけません。

まして否定したら、ますます落ち込みます。


また、こじらせないうちに早めの対応が大事です。

できればまだ動ける余力があるうちに分析に来てもらえば、回復も早いです。


いずれにしても、否定されて良くなることはありません。

肯定する事の大切さがよくわかります。

子育ても、人を元気にするのも肯定的言葉をかける事です。


           ラカン精神科学研究所 セラピスト 登張豊実


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ラカン精神科学研究所では、毎月1回、月初めにメールマガジンを発行しています。

2018年1月1日、 ラカン精神科学研究所メールマガジン94号発行しました。

日々、クライアントの分析をする中で感じたことや、理論、自分の事を例にあげて書いています。


No,94今月のメルマガのテーマは、「人からいい人と思われたい、嫌われたくない」です。 


人は他者からの評価を気にして生きています。

...つまらない人間と思われたくないと沈黙が怖くなります。

...嫌われたくないと、他者からの要求・要望を断れなくなります。

...過度に人に配慮して気を遣い、心的エネルギーはここに浪費され疲れます。

...「人に好かれたい」とは、自分の価値を他者に委ねています。

...いい人と思われたくて、相手の気に入る自分になろうとします。

...人から褒められたい気持ちがあると、

どうしたら褒められるかをいつも考えて、

相手から褒められる言葉を引き出すように話します。


...子ども時代は、母に好かれたい。

...母との関係が、その子の後の人間関係に影響します。

大人になって人に嫌われたくない、好かれたいにこだわるのは、

もとを辿れば、母に嫌われたくない、好かれたいに

行き着くと考えられます。

人からどう見られるかを気にするのではなく、

自分はどうしたいかで生きる。

...私の価値は私が決めます。  
            
(メルマガより一部抜粋)


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ラカン精神科学研究所では、毎月1回、月初めにメールマガジンを発行しています。

2017年12月1日、 ラカン精神科学研究所メールマガジン93号発行しました。

日々、クライアントの分析をする中で感じたことや、理論、自分の事を例にあげて書いています。


No,93今月のメルマガのテーマは、「約束」です。 


日常的に、何日何時にどこどこへ行くなどの『約束』をします。

...ところが、親の都合で突然キャンセルされる事があります。

その理由が、親の機嫌によります。

...その親の気分や機嫌は子どもにはどうすることも出来ず、予測がつきません。

予測性の無さが不安をつくります。

予測出来ない事態がいつ起こるかわからず、常に当てにならない現実は

心の負担になります。

...またある芸人さんの話。

...いつも「父が遊園地に行こう」と言って出かける時は、遊園地が閉まっている。

さすがに子どもである自分もわかった。

遊園地が休園の日に、父が「遊園地に行こう」と言う事を。

...約束は言葉でするものです。

予定した約束が実行される、約束が守られる事は、

言葉と現実が一致する事です。

...親が現行一致し約束を守る事で、

子どもは言葉の信憑性、言葉に従う事を学びます。

そして言葉を大切にし、自分の言った事に責任を持ちます。

                             (メルマガより一部抜粋)


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クライアントは分析と分析の間に、自分と向き合い、自分を振り返り考えます。

あの時の自分はどうだったのだろう。

良かったのか、悪かったのか。

他者に言われた言葉によって傷ついていたり、

他にどうにかしようがあったのか、

あんなに怒られなければいけなかったのか、など。

?(はてな)がついている事、自分にマイナスをつけた事、

納得がいかない事がたくさんあります。

それら他者に規定され、自分を持てなかった事を、もう一度問い直す時が来る。

その時要請されるのが精神分析です。


親や周りは自分を悪い、間違っていると言うけれど、

本当にそうなのか。

この感覚を持って生きて来た人は、問わずにはいられません。

全く親に呑み込まれて、自分の感覚を持たずに来た人には。

この感覚さえ無いか、感じないようにしているかです。


自分をしっかり持っていなければ、他者の言う事に左右され、振り回され

結果、疲れ果てます。

10人いれば10人がバラバラに自分の考えや価値を主張してきて、

そのどれを採用していいのかもわかりません。

自分にたくさんマイナス(-)とバツ(×)がついていると、

自信が無く自己否定的で、自分の感覚を信じる事も、

自分を大切にする事も出来ません。

自分がしっかりしていれば、この人のこの意見は自分も同感だとか、

この考えは、自分は違うと言えるので、迷ったり葛藤したりする事がありません。

すると自分で物事を決めていくことが出来る、これを『自己決定能力』といいます。

クライアントは快復する過程で、この自己決定能力をつけていきます。

これによって人生が開けていきます。


        ラカン精神科学研究所 セラピスト 登張豊実


12月7日(火)は大阪で出張セラピーと子育て相談室をします。
大阪出張セラピーのお知らせ(平成29年12月7日)をご覧ください。

12月12日(火)東京・埼玉に出張します。
東京、埼玉出張セラピーのお知らせ(平成29年12月12日)をご覧ください。


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母との関係・対応によって、外の世界を肯定的に安心と見るか、

否定的に危険と見るかに分かれます。


母に受け入れられる事が多かった人は、

自分の存在や自己主張が母に受け入れられたように、

外の世界にも受け入れられるだろうと安心・安全で向かいます。


反対に母に受け入れられた事が少なく否定や拒否的態度、虐待を受けた人は、

そのイメージで外の世界を危険なものとみなします。

そして外の世界から撤退して、自分の心の内に向かいます。

危険で自分を受け入れないと思われる外界への関心は低くなり、

当然、社会適応もしにくくなります。

ひきこもりになることもあります。


母の子どもへの対応によって、外の世界を安全と見るか、危険と見るかが

これほど違うとは一般には知られていません。

母との関係で抱いたイメージが、そのまま人全般、世界に向けられる。

そういう精神の構造が人間にあるという事です。

現実を見ないで、ただ恐い・危険だと自分の中のイメージを通して

外の世界や他者をみていては、世界の何も知らない事になります。


大人になってから、自分への違和感や悩みに気付いて

精神分析で書き換えていく事は出来ますが、

赤ちゃんの時からお母さんが人間の精神の構造を知って育児・子育てすれば、

その子の人生は好転していき仕合せになります。

子どもの仕合せな姿に親も仕合せを感じられます。

そのための理論を学ぶ講座を開いています。

遠方の方にはスカイプでしています。


興味関心のある方は問い合わせください。

携帯電話 090-7357-4540  

lacan.msl☆gmail.com ☆を@に変えたアドレスでメール送信してください。(スパムメール
対策)       


               ラカン精神科学研究所 登張豊実


11月23日(木)は『対人の悩み』について話し合います。
"対人の悩み"無料談話室開催のご案内をご覧ください。

12月12日(火)東京・埼玉に出張します。
東京、埼玉出張セラピーのお知らせ(平成29年12月12日)をご覧ください。


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精神的病理の中核に『不安』があります。

不安とは"対照無き恐れ"です。

対象がはっきりしている場合は『恐怖』です。

そして不安は、"予測がつかない事"です。


この不安を打ち消すのは信頼です。

自分を信じ、他者を信じる。

信じるとは間違い無いものと認め頼りにする事。

まず赤ちゃん時代にお母さんに頼る=依存して、それに応えてもらいます。

いつも自分に応え続けてくれるお母さんを、赤ちゃんは頼りにして信じます。

お腹が空いてオッパイが欲しいと泣いても、いつオッパイが来るかわからなかったり、

来ない事があったり、お母さんのオッパイでなかったりと

要求通りに応えてもらえなければ、当てに出来ません。

確実に求めた事が実行されて、快と満足を得て、安心と安全の中で守られて、

その対象であるお母さんを信頼することが出来ます。


これは0~1.5歳の口唇期に母との関係で学ぶ発達課題である

『基本的信頼』です。

基本的信頼を学べないと『基底不安』を学びます。


いつもお母さんの胸に抱かれ、安心と安全の中で快と満足を得て

要求に応え続けてもらった人はまず居ないので、

誰もが程度の差はあっても、基本的信頼ではなく(基底)不安を抱いています。

不安があると、数ある可能性の中からマイナスや上手くいかない事、

心配を引き出して、いつも不安に悩みます。

クライアントに多いのは、マイナスの結果を想定して心配ばかりします。

「それは事が起きてからどうしたらいいかを考えましょう」と言いますが、

「そうですね」と言いながら、心配や不安が止められないようです。


結果はその時その時で、良くも悪くもどちらも起こり得ます。

すべき事は結果を心配するのではなく、今出来る事を一生懸命努力する事。

そうすれば自ずと結果は出ます。

マイナスや不安に傾きやすいため、意識して切り替えます。


そして本来ならお母さんの対応を通して学ぶべき『(基本的)信頼』を、

精神分析の場面で、分析者とラポールを築いていきます。

何を言っても否定や非難される事無く、受け入れられ、共感され、理解され、

尊重されるためです。


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11月23日(木)は『対人の悩み』について話し合います。
"対人の悩み"無料談話室開催のご案内をご覧ください。

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ドラマ『陸王』、 老舗の足袋製造業者がランニングシューズの開発に挑戦します。

第三話では、「陸王」開発にかかせない素材「シルクレイ」を

ランニングシューズに適した硬度55〜60にするために、

不良品を出しても何度も何度も試行錯誤し、遂に辿りつき成功します。

その開発費用の融資を断られても何度も銀行と掛け合う社長。


第四話では、シルクレイをシューズのソールに使った新しい「陸王」を

茂木選手に履いてもらえる事になる。

そこで社長は「これで一つ夢が叶いました」と言う。


どんなに困難と思われる事でも諦めない事。

また、夢・希望・目標を持って、それにひたむきに努力し続ける事の大切さ

を教えられます。


分析の中でもクライアントに「諦めないで」と言います。

諦めてそこで止まったり後退してしまったら、解決に向かえません。

これは大変だ、どうしたらいいのか思われる時でも、

今やれる事をコツコツやる。


自分と向き合う事。

逃げない事。

考える事。

この三つは特に大事です。


           ラカン精神科学研究所 セラピスト 登張豊実


11月23日(木)は『対人の悩み』について話し合います。
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ラカンは、人は物・事・人全てに"プラス"と "マイナス"

の記号を付けて登録すると言います。

例えば、自分が信じる宗教を"プラス"にすれば、

それ以外の宗教は"マイナス"になります。

すると、自分が信じる宗教以外の宗教を批判したり貶したりします。

そもそも自分の宗教に"プラス"も "マイナス"も付けなければ

排他的になる事はありません。

人は自己愛があるために、最高な自分の信じる宗教は最高の宗教になります。


"プラス" "マイナス"とは意味です。

全ての事に"プラス"・"マイナス"の意味を付けるなら、

反対に付けないことも出来ます。

全ての事にプラス・マイナス、善い悪いもなければ、

全ての事は意味を持ちません。


人はこの無意味に耐えられません。

無意味になれないので、"プラス" "マイナス"の意味を付けたがります。

これが"意味の病"です。

意味を付けなければ、善いも悪いもなく、

それはただそれなんだと見る事が出来、

対象そのままが見えます。


           ラカン精神科学研究所 セラピスト 登張豊実


11月は3、9、16、23日、無料談話室を開きます。

11月16日(木)は『育児の悩み』について話し合います。
"夫婦の悩み"無料談話室開催のご案内をご覧ください。
11月23日(木)は『対人の悩み』について話し合います。
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ラカンは言葉の重要性を徹底的に説きました。

私達セラピストは「辞書を愛読書とせよ」と言われます。


以前、『ひとごみ』という言葉は『人ゴミ』と書くと思っていました。

人がゴミのように集まって混雑しているという意味だろうと。

人ゴミが嫌いでした。


辞書を頻繁に引くようになって、『ひとごみ』の意味を調べると、

『人込み』:人の込みあう事。またその場所。雑踏。とありました。

そうか、自分は人をゴミのように思っていたのだと思いました。

人とは素晴らしいもの、尊敬、尊重に値するものとは

考えていなかったという事です。


『人は他者を通して自らを語る』と分析でいいます。

という事は、私が私をゴミだと思っていると気付きました。

個人として尊重される事無く、親の命令指示の下に支配され、

都合の良いように使われ、ゴミのように扱われた自分。

それらはまるでゴミのような自分です。


そのゴミである自分を通して、それを投影して他者を見るので、

人がゴミに見える。

ゴミとは物の役に立たず不要な物、無い方が良い価値のない物、捨てられる物。

そういう存在が自分であると規定して来た、そう規定せざるを得なかった。

これでは他者も自分も尊重し大事にするなど出来る訳がありません。

「人(自分)はゴミ」を「それぞれに良さを持った必要・有用・価値ある存在」

と書き換えます。


分析は個々人の良さを引き出し、人を活かす道を目指せと言います。


           ラカン精神科学研究所 セラピスト 登張豊実


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